NATO事務総長、ウクライナ加盟には防衛分野改革が最善と発言

ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)へ完全加盟に近づくための最善の道は、安全保障・防衛分野の改革を継続し、関連機構の強化を行なうことであり、NATOはその点でウクライナに政治的・実践的サポートを提供している。

イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長が11日、NATO加盟国国防相会合前の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

事務総長は、「ウクライナの努力は、同国が自ら述べている、改革継続、現代化、NATOスタンダード達成に集中すべきである。それはウクライナにとって良いものである。なぜなら、それは防衛・安全保障上の能力と機構を強化するからだ。(中略)それは、(ウクライナにとって)NATO加盟へ進む上での最善の道である」と発言した。

事務総長は、NATOと個別同盟国はこの方向で、信託基金、訓練ミッションや、指揮系統・管理の補完、サイバーセキュリティ・システム組織、防衛機構補完、汚職との闘いの分野における諮問・実践的支援といった、様々な手段を使いつつ、ウクライナを積極的に支援していると指摘した。

同事務総長は、「私は最近、ゼレンシキー大統領と会談した。それは良い会談であった。私たちは、改革重要性、NATO同盟国がウクライナにサポートを提供することの重要性をめぐり良い対話を行なった」と発言した。

更に事務総長は、2月12、13日にブリュッセルで開催されるNATO加盟国国防相会合の一環で、これら国防相はウクライナ国防相との対話の機会を持つと伝えた。その際、ドンバス紛争の平和的解決の模索に向けた努力や、ウクライナの関連改革の継続の重要性、NATOからウクライナへの支援について議論されるとのこと。

事務総長は、「同盟国は、ウクライナへのサポートに献身している。私たちは、目にしている進展を歓迎しており、平和的決定の模索を支持している」と指摘した。

写真:NATO