露返還艦船、南部オチャキウ港に入港

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2018年11月にロシアにだ捕された小型砲艦『ベルジャンシク』、『ニコポリ』とタグボート『ヤニ・カプ』が南部ミコライウ州オチャキウ港に入った。

20日、ウクライナ国防省が伝えた

発表には、「昨年、ロシアによりだ捕されたウクライナの艦船『ベルジャンシク』、『ニコポリ』、『ヤニ・カプ』は、オチャキウ港に入った。3隻は、16日にオデーサ港、チョルノモルシカ港、ユージュネ港を出発したタグボート『チタン』、『ハイダマキ』、救助船『サプフィル』が並航した」と書かれている。

なお、ウクライナ海軍のイーホル・ヴォロンチェンコ司令官によれば、ロシア側は、3隻から通信機器やナビゲーションを取り外しているという。

なお、同艦船3隻は、2018年11月25日、被占領下クリミア沿岸近く、ケルチ海峡沖にて、ロシア治安機関がウクライナ海軍艦船同3席に対して砲撃し、だ捕したもの。3隻は、オデーサ港からアゾフ海のマリウポリ港へ向かっていた。この際、24名のウクライナ海軍軍人が3隻とともに拘束された。

国際海洋法裁判所(ITLOS)は、本年5月25日、本件に関する裁判にて、ロシアに対してウクライナ海軍軍人24名全員とだ捕した艦船3隻の速やかな解放・返還を命じている。

9月7日、ウクライナ・ロシア間にて、35人対35人のフォーマットで被拘束者交換が行われており、その際24名の海軍軍人もウクライナ側に引き渡された。

18日、ロシア連邦は、2018年11月にケルチ海峡沖でだ捕したウクライナ海軍艦船3隻を同国に返還していた。

写真:国防省、ドゥムスカ