OSCE特別監視団、ペトリウシケの兵力等引き離しを確認

東部情勢

欧州安保協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、ウクライナ外務省側とロシア武装集団側からそれぞれ、ドネツィク州ペトリウシケ付近引き離し地点での兵力・機器引き離しが完了したとの報告を受け取った。

13日、OSCEがウェブサイト上で発表した

発表には、「11月12日、OSCE/SMMは、ドネツィク州の非政府管理地域の武装集団から、彼らがペトリウシケ付近の合意された引き離し地点にて、兵力・機器の引き離しを完了したという内容の書簡を受け取った」と書かれている。

続けて、「11月13日、SMMは、ウクライナ外務省から、ウクライナ軍がペトリウシケ付近の合意された引き離し地点にて、兵力・機器の引き離しを完了したという内容の口上書を2点受け取った」と書かれている。

また、発表には、SMMが11月9日正午直後、「ウクライナ軍軍人と武装集団構成員が自らの武器とともに自らの地点を去り始め、引き離し地点の外へと出始めた」とし、ペトリウシケ地区の当該地点での引き離しプロセスの開始を確認したことが伝えられている。SMMのチームがこの引き離しの全過程の実施された数日間、現場に駐留していたとのこと。

これに加えて、SMMは、「ウクライナ外務省の二つ目の書簡と、武装集団からの当該書簡には、引き離し地点からの防衛施設及びその他軍事目的施設の撤去開始の準備があることが、同施設に関する基本情報、座標とともに伝えられている」と伝えている。

発表によれば、これらの報告は、三者コンタクト・グループ(TCG)により2019年10月1日に合意された予定に従ってSMMに提出されたものであり、この予定により、兵力等引き離し、指定地点からの防衛施設撤去・地雷除去が定められているのだと説明されている。

SMMは、引き続き状況の監視・報告を続けていくと伝えている。