11月8日のペトリウシケでの兵力引き離し開始に向け準備=統一部隊

東部情勢

兵力・機器引き離しの第3地点に定められている、ドネツィク州ペトリウシケ=ボフダニウカでは、7日間連続で停戦違反がなければ、11月8日に引き離しプロセス開始が開始する。

4日、ヴォロディーミル・クラウチェンコ統一部隊作戦司令官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クラウチェンコ司令官は、「私たちは、欧州安保協力機構(OSCE)に書簡を送った。もし停戦違反がなければ、(11月)7日に作業を開始し、8日に実質的に離れる(編集注:引き離しプロセスを開始する)」と発言した。

同時に、同司令官は、ロシア占領軍側が軍の引き離し開始の合図としてペトリウシケにてロケット信号弾が放たれたなどと発表しているが、それは「挑発」であり、まだ引き離しは始められていないと説明した。

また、共同管理調整センター(JCCC)ウクライナ側のオレクサンドル・ボルシェウシキー代表は、ペトリウシケ=ボフダニウカに定められた地点における軍の引き離しは、最後の停戦違反から7日間が経過しなければならないことを改めて説明した。

同代表は、「最後の攻撃が(10月)29日と30日にあり、OSCE特別監視団(SMM)が10月31日の日報で確認している。そのため、30日から始まり7日間。それは6日となる。7日に7日間の停戦の検証が行われ、OSCE/SMMによる報告が行われる。停戦が維持されていた場合、8日正午から、軍が実質的に兵力・機器引き離しの方策を同地点で開始することができるようになる」と発言した。

なお、10月31日のSMMの日報には、同月30日のロシア連邦違法武装集団側からの攻撃が引き離し第3地点「ペトリウシケ」にて確認されていた。

統一部隊作戦本部は、ミンスク諸合意にのっとり、兵力等引き離しの開始の条件は、SMMによる7日間の完全な停戦の検証となると繰り返し強調している。