OSCE監視団、週末の停戦違反を約1000回確認

東部情勢

10月26、27日、欧州安保協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、ドンバス地方にて約1000回の停戦違反を確認した。

28日付SMM日報にて報告された

SMM日報内の図によれば、SMMは、26日午後7時半時点報告で約1000回、27日午後7時半時点報告で約1100回の停戦違反を確認している。

日報には、「SMMは、ドネツィク州にて、25日夜から26日夜にかけて、停戦違反の増加を確認。爆発件数は、前日の約20回から約140回に増加した」と書かれている。

同日の停戦違反の約80%は、スヴィトロダルシク(政府管理地域、ドネツィク市から北東57キロ)から南東、ホルリウカ(非政府管理地域、ドネツィク市から北東39キロ)から西、ピシチェヴィク(政府管理地域、ドネツィク市から南84キロ)から南東にて確認されたと報告されている。

続けて、同州の翌日の状況につき「SMMは、26日夜から27日夜にかけて、停戦違反の増加を確認。前日とほぼ同数の爆発件数(約140回)を確認した」と伝えられている。

同日の停戦違反の大半(爆発含む)は、スヴィトロダルシクから南、クラスノホリウカ(政府管理地域、ドネツィク市から西21キロ)から北にて確認されたと報告されている。

SMMは、ルハンシク州については、「25日夜から26日夜にかけて、停戦違反の減少を確認。爆発は一つも確認されなかった」と伝えた。

同日の停戦違反(銃発砲2回)は、オリホヴェ=ドネツィケ(政府管理地域、ルハンシク市から北西44キロ)から南にて確認されたとのこと。

続けて、「SMMは、ルハンシク州にて、26日夜から27日夜にかけて、停戦違反の増加を確認。爆発が一回確認された」と伝えられた。

全ての停戦違反(銃発砲6回と発生原因不明の爆発1回)は、ゾロテー5(ミハイリウカ、非政府管理地域、ルハンシク市から西58キロ)から北にて確認されたと発表されている。