ゼレンシキー大統領、東部ゾロテーを訪問

ゼレンシキー大統領は、25、26日、ルハンシク州ゾロテーに滞在し、地元住民や志願兵と面会した。

26日、大統領が自身のフェイスブック・アカウントにて書き込んだ

ゼレンシキー大統領は、「2日間、ゾロテーで過ごした。前線へ行った。教師や医者と会った。彼らは、困難な状況にかかわらず、仕事を続けている。コンタクト・ラインの状況、社会面の需要、あり得る軍の引き離しについて話した。一つわかったことは、皆が平和を求めているということだ。皆が引き離しへ向けた準備がある」と書き込んだ。

また、大統領は、中心部から離れたところの民間施設内に滞在する武装した人々の一団(編集注:国軍とは別の志願兵と呼ばれる人々)について、地元住民から知ったとし、彼らに会いに行ったと伝えた。

彼らとの面会について、大統領は、「いくつかのやり取りは感情的となった。しかし、私は、今後も話をして理解を模索する用意がある。しかし、話だけでは戦争は終わらない」と書き込んだ。

また大統領は、平和を待ち望むウクライナ人の考えを聞くことが重要であるとし、「私たちは、戦争終結のための道を模索し、仕事をしなければならない。しかし、どんな代償でもいいわけではない。降伏は絶対にない。私は、これを大統領として、軍最高司令官として述べる。全てうまくいくし、ウクライナは再び統一する」と強調した。

これに先立ち、フェイスブック上のグループ「最終ブロックポスト#降伏反対」が、ゾロテーでのゼレンシキー大統領と軍服を来た人々の面会の様子を写した動画を公開していた。

これまでの報道にあるように、ゾロテーとペトリウシケは、2016年の三者コンタクト・グループ(TCG)による枠組み決定に従い、兵力・機器の引き離しが行われねばならない地点となっている。2019年10月7日、両地点での引き離しの開始が予定されていたが、武装集団側の攻撃があったため実施されなかった。国防省は、ウクライナ軍は両地点の引き離しを技術的に開始する準備があると発表していた。

15日、TCG会合が開催され、両地点の引き離し開始の新たな日程設定に向けた協議が行われるも、合意には至らなかった。