兵力引き離し地点「ゾロテー」にて、再び砲撃 120ミリ口径迫撃砲

17日、7日間停戦が続いた際、兵力等引き離しが実施される地点として定められているルハンシク州ゾロテーにおいて、ロシア占領軍からウクライナ側に対する攻撃が確認された。

マクシム・プラウタ国防省報道官が記者会見時に発言した

プラウタ報道官は、「本日、午後0時30分時点までに、ロシア占領軍から3回攻撃があった」と発言した。

同報道官は、攻撃があった地点は、午前10時台、ルハンシク州のノヴォズヴァニウカ近郊の防衛地点に対して、82ミリ口径迫撃砲8発、ゾロテー近郊防衛地点に対して120ミリ口径迫撃砲8発が放たれたと伝えた。

また、ドネツィク州では、午前8時10分から30分にかけて、パウロピリ近郊の防衛地点に対して、設置型・携帯型グレネードランチャーでの砲撃があったと伝えられた。

プラウタ報道官は、「現時点の情報では、これら砲撃での損耗はない」としつつ、1名が技術諜報活動実施の際に設置されていた爆発物により負傷したと伝えた。

これまでの報道にあるように、ゾロテーとペトリウシケは、2016年の三者コンタクト・グループ(TCG)による枠組み決定に従い、兵力・機器の引き離しが行われねばならない地点となっている。2019年10月7日、両地点での引き離しの開始が予定されていたが、武装集団側の攻撃があったため実施されなかった。国防省は、ウクライナ軍は両地点の引き離しを技術的に開始する準備があると発表していた。

15日、TCG会合が開催され、両地点の引き離し開始の新たな日程設定に向けた協議が行われるも、合意には至らなかった。