ゼレンシキー大統領、ドネツィク州を訪問 宇軍人を表彰

ゼレンシキー大統領は、14日、「ウクライナ防衛者の日」に合わせドネツィク州を訪問し、記念式典に参加した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「決定的瞬間というものは確かにある。その瞬間とは、国民全体の前に2つの道のみがあるときのことだ。1つの道は、地表から永遠に消えてしまう道。もう1つは、あらゆる困難に負けず、もう一度再生し、全ての敵をひっくり返し、振り払い、『期待どおりなどにはならない!』と述べる道だ。私たちは、後者の道を選んだ。なぜか。その答えは簡単だ。なぜなら、私たちが自由で不屈のウクライナ人であるからだ。私たちがウクライナ人であること。そのことが全てを物語っている」と発言した。

大統領は、困難な時にジーンズと運動靴で適切な武器も持たずに祖国を守るために戦地へ向かったウクライナ国民は、現在、成長し、鍛えられ、堅固になったと確信していると述べ、彼らこそがウクライナの国益と安全を守っているのだと指摘した。

大統領は、「私たちの憲法には、ウクライナな独立し、主権を持ち、単一で民主的な国家だと書かれている。もし他者がこの言葉に同意をせず、否定しようとすれば、私たちの防衛者であるあなた方と事を構えることになるのだ」と発言した。

大統領はまた、過去には、ウクライナが苦労をせず、戦争が起こるかもしれない、などと考えずに過ごしていた時期があったと述べ、その時国は自国軍の面倒を見ず、戦争への準備を怠っていたと指摘した。大統領は、そのような長期的視点の欠如、ナイーブさ、安直さにより、ウクライナは自国領、自国民という大きな対価を払うことになったと述べ、「併合されたクリミア、ドンバスでの開戦、被害者、砲撃、自治体占領についての凄惨なニュース。これら全てがショック療法となった。まるで2000ボルトの電圧が私たちのウクライナの体全体を駆け抜けたのである」と発言した。

大統領は、軍人たちに賞状を渡し、敵からの防衛につき謝意を伝えた。

なお、これまでの報道にあるように、10月14日、ウクライナでは「ウクライナ防衛者の日」と定められている。