ウクライナ軍、東部の前線沿い全域からの兵力引き離しを準備

ウクライナ軍は、ウクライナ東部ドンバス地方のコンタクト・ライン沿い全域において、部隊引き離しに向けた準備を行っている。

18日、ヴォロディーミル・クラウチェンコ統一部隊作戦司令官・中将がオスナート・ルブラニ駐ウクライナ国連常駐調整官との会談時に発言した。統一部隊作戦本部がフェイスブック・アカウントで伝えた

クラウチェンコ司令官は、とりわけ、ルハンシク州スタニツャ・ルハンシカにおいて橋修理の作業開始に向け、資材置き場の準備が進んでおり、作業現場までの道の拡張と舗装も終わったと述べた他、「まもなく国民の衝突ラインの越境を容易かつ快適にすべく、追加のバスの運行が始まる」と述べた。

また、同司令官は、引き離し地点に指定されているゾロテーとペトリウシケについて、両地点に安全地帯を創設する計画は2016年からあったのだが、現在までどちらも軍事化されたままであると指摘し、スタニツャ・ルハンシカの後に両地点の作業が始まることになるだろうと発言した。

加えて、同司令官は、「現在、コンタクト・ライン沿い全域での部隊引き離しのための準備方策が行われている。この課題は、ウクライナ軍参謀総長、国防相、大統領により定められたものだ。私たちは国民生活改善を目的とするこの課題を行う準備ができている。また、全ての行為は、相手側の対称的行為と同時に行われる」と強調した。

なお、これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットでの首脳会合にて、とりわけ、被拘束者の交換とドンバス地方の兵力引き離しについて協議したいと述べていた。

同時に、ユーリー・ウシャコフ・ロシア連邦大統領補佐官は、ノルマンディ首脳会合では、スタニツャ・ルハンシカ、ゾロテー、ペトリウシケの3地点での兵力引き離し、ドンバス地方の特別地位、「シュタインマイヤー・フォーミュラ」に関する合意を文書化しなければならないとし、本件に関しては首脳会談まえに事前に合意しなければならないと述べていた。