ゼレンシキー大統領、ウクライナ東部情勢激化につきコメント「ロシアは傭兵のコントロールを失った」

ゼレンシキー大統領は、ウクライナ東部ドネツィク州のノヴォルハンシケ近郊等にて、6月7日未明に榴弾砲の砲撃を受け、ウクライナ軍人2名が死亡、8名が負傷したことに関し、ロシアが自らの傭兵のコントロールを部分的に失ったことの証拠だとコメントした。

7日、大統領府広報室が公表した

ゼレンシキー大統領は、「榴弾砲の使用という、ミンスク諸合意の著しい違反が示すのは、少なくとも、傭兵に対する管理とコントロールが部分的に失われているということである。私たちは、ロシア側がこれら部隊へのコントロールを回復することを期待している」と発言した。

大統領はまた、亡くなった軍人の親族への哀悼を伝えるとともに、反撃を行った軍人たちに対して勇敢さにつき謝意を表明した。

加えて、大統領は、「ウクライナ軍人に対する砲撃が、停戦協議プロセスを破綻させようという再度の試みであることは明白である。誰が命令したかに関わらず、ウクライナ軍は、状況に応じて断固として対応していく。同時に、外交レベルでは、停戦と人質解放が不可欠であるという私たちの立場は、引き続き確固としており、不変である」と発言した。

これに先立ち、統一部隊作戦本部広報室が、6月7日未明の前線の情勢激化を伝えていた。発表には、「作戦戦術部隊『ピウニチ』展開地域において、敵は、ミンスク諸合意を堂々と違反し、ノヴォルハンシケの統一部隊に対して、榴弾砲を使用して攻撃を仕掛けた」とあり、敵の砲撃の結果、ウクライナ統一部隊参加軍人2名が死亡、8名が負傷したことが伝えられていた。