ロシア占領軍、OSCE監視団の国境地帯へのアクセスを不許可

ウクライナ東部ドンバス地方のロシア軍とその傭兵は、ロシアとの国境に接する地域をはじめとし、彼らの支配する地域への欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)のアクセスを拒否している。

16日、統一部隊作戦本部広報室が、フェイスブック上で発表した。

発表には、監視がSMMのマンデートであるにも関わらず、SMMのアクセスがロシア連邦軍とその隷下の傭兵により拒否されており、とりわけ、ロシアとの国境に接する地域にてアクセスが確保されていないと指摘されている。

具体的には、OSCE・SMMの1月15日発表の日報を参照し、シェヴェルネとイズヴァリネ付近のロシアとの国境にある検問地点で、越境する民間人の監視を行うSMM要員に対して、同地点を立ち去ることを命令していることが指摘された。

統一部隊作戦本部広報室は、類似のSMMの監視を拒否する事例は、2018年12月17日、27日、31日、2019年1月4日のSMM日報にて報告されていると伝えた。

また、ウクライナ側共同管理調整センター(JCCC)は、本件をロシア軍隷下傭兵が国際監視員から何らかの事実を隠ぺいする試みであるとみなしていると述べた。