被占領下ケルチにおいて、ロシアがだ捕したウクライナの小型砲艦を記者が発見

ケルチを訪問した「真実のクリミア」プロジェクトの記者が、12月4日朝、ロシア連邦保安庁(FSB)にだ捕されたウクライナの小型砲艦「ニコポリ」(P176)と「ベルジャンシク」(U175)を発見した。

これら艦船は、FSB国境警備庁のコントロール下にあるケルチ市港湾「ゲンモル」にて見つかったとのこと。4日、「真実のクリミア」が報じた。

報道には、「艦船『ニコポリ』と『ベルジャンシク』は、港の奥に停めてある。これらは2014年まで、ウクライナ海洋警護ケルチ部隊(基地番号1472)に属する領域だった場所であり、ロシアによるクリミア併合後は、ロシアFSB国境警備庁が利用している場所である」と書かれている。

報道によれば、記者達は、この艦船2隻の写真を撮ることに成功したとのことで、写真にはこの小型砲艦の番号の一部が写っている。

なお、3日時点では、ウクライナ海軍司令部は、この2隻がケルチ市の「ゲンモル」に停めてあるとの情報を確認中であると発表していた。

なお、11月25日、ロシア連邦の国境警備船が、オデーサからマリウポリへ向かっていたウクライナの艦船3隻に対し激突や砲撃などの攻撃的行為をとった。その後、ロシア特殊任務部隊がこの3隻(ベルジャンシク、ニコポリ、ヤニ・カプ)をだ捕した。ウクライナ海軍の情報では、この3隻に乗っていた24名のウクライナ軍人全てが拘束された。

また、拘束された軍人のうち、21名はモスクワの拘置所「レフォルトヴォ」へ移送、3名は病院「マトロスカヤ・ティシナ」へ運ばれたことが判明している。

写真:RFE/RL