NATO事務総長補:NATOはウクライナの「ハイブリッド」の経験から多くを学びうる

ウクライナ・NATO関係の中心は、ハイブリッドの脅威の対応にある。

7日、アントニオ・ミッシローリ北大西洋条約機構(NATO)事務総長補(新しい安全保障の挑戦担当)が国際会議「ハイブリッドの10年の教訓」にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ミッシローリ事務総長補は、「2014年から、私たちは、ハイブリッドの脅威というものがNATO・ウクライナ関係の中心であることを理解してきた。私たちはこの問題を常に提起している。現在、我たち全ての国がハイブリッド脅威にさらされており、その範囲が拡大し続けているということを、私たちは明確に理解している。ウクライナは、ハイブリッド戦争にて最大の攻撃を受けた国であるが、NATO加盟国も同様にハイブリッド攻撃の被害となっている。NATO加盟国は、ウクライナのハイブリッドの経験から多くを学びうるのである。現時点で私たちがしなければいけないことは、ウクライナに対して展開されたハイブリッド戦争から正しい結論を導き出すことであることを、私たちは理解しなければならず、この脅威を正しく分析し、正しく対応しなければならない」と発言した。

また、ミッシローリ事務総長補は、NATOはウクライナ領におけるハイブリッド攻撃を撃退するための努力をしてきたと指摘し、「もしウクライナがこの問題において強靭さを示せたら、私たち皆が、本件で勝利したことになる。私たち皆が、ウクライナ・NATO関係から利益を得るのである」と発言した。

なお、同国際会議では、ポロシェンコ大統領は、ロシア連邦は民主主義世界の機構を破綻させるべく、最も激しい手法を用いる準備があると発言していた。また、同大統領は、ウクライナが欧州に統合され、経済的に成功し、軍事的な強国となれば、そのことがロシアの侵略計画に対しての主要な抑制要因となることを強調した。