年始以降ウクライナ東部の児童死者数28名:OSCEウクライナ特別監視団

2018年年始以降、ミンスク諸合意違反・兵器撤収違反により28名の児童が亡くなっている。

12日、アレクサンダー・フーグ欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)第一副団長がブリーフィング時に発表した。

フーグ副団長は、「今年、28名の児童が、停戦に関する空約束のせいで亡くなった。義務は遵守せねばならず、遵守して始めて意味を持つ。しかし、責任の欠如が空約束を生んでいる。ミンスクで(編集注:諸合意に)署名したにも関わらずである。兵力・機器撤収の約束、地雷除去の約束、停戦の約束、これら全てが空約束であり、違反されている」と発言した。

同副団長は、「前回から、3名の児童が亡くなり、2名が負傷した。ホルリウカ市付近で、14歳のキリロ、13歳のアンドリー、12歳のヴィタリーが爆発で亡くなったのである。10歳のドミトローが負傷。同日、スタロミハイリウカで、16歳のアンナも負傷した」と報告した。

また、フーグ副団長は、子ども達が亡くなったり怪我をしたりする原因となった火砲がずっと以前に撤収されなければいけなかった物であることを強調するとともに、定められたラインからの双方の火砲撤収を義務づけたミンスク覚書(編集注:2014年9月19日署名)第4条とミンスク方策パッケージ(編集注:2015年2月12日署名)第2条を喚起した。

フーグ副団長は、暴力停止のためには長く持続可能な平和が必要であることを強調し、「少なくともいくらかの人物は、正気で冷静に自らを鏡で見て、責任を負うべきである」と指摘した。