ウクライナ国会議員、汚職容疑で逮捕

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ウクライナの国家汚職対策局(NABU)は9日、最高会議(国会)与党「人民奉仕者党」議員であるアナトリー・フニコ氏に、8万5000ドルの不法報酬の獲得の容疑が伝達されたと発表した。

NABU広報室が伝えた

捜査班の発表によれば、同国会議員は国営企業の管理下にある農地の取得を提案、その際の取得支援費用として、1ヘクタールあたり130ドルを提示したという。

国営企業の1700ヘクタールの耕作地の提供合意が締結されたことにより、総額22万1000ドルの不法報酬が支払われることになっていた。その内、8万5000ドルが土地の耕作の前に前払いされることになっていた。この前払金の授受の最中に、同議員と共犯者2名が摘発されたという。

同議員には、ウクライナ刑法典第368条4項「特別高額の不法報酬の要求と受取」に該当する容疑が伝達されたという。

この容疑者は、報道から、アナトリー・フニコ最高会議議員であることがわかっている。

さらにNABUは、この賄賂に関するフニコ容疑者の摘発時と、同容疑者2人の共犯者のやりとりを写した動画を公開した。

同日、特別汚職対策検察(SAP)は、高等反汚職裁判所が容疑の伝達された同最高会議議員の未決囚予防措置として、保釈金3000万フリヴニャを設定した上での逮捕(拘置)を選択したと発表した