ウクライナ汚職犯罪調査機関、最高裁判所の大規模汚職を摘発

ウクライナの政権高官による汚職犯罪の捜査・起訴に特化した法執行機関である国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAP)は、同国の最高裁判所における大規模汚職の摘発を発表した。

15日、NABUがテレグラム・チャンネルで発表した

発表には、「NABUとSAPは、ウクライナ最高裁判所の大規模汚職を摘発した。具体的には、最高裁判所の幹部と裁判官により違法な報酬の取得に関するスキームである」と書かれている。

NABUは、現在緊急捜査行動が取られているとし、詳細は後ほど発表されると伝えた。

同時に、ニュースサイト「週の鏡」は、NABUが摘発したのは、最高裁判所のウセヴォロド・クニャジェウ裁判長による約300万ドルの収賄だと報じた。週の鏡は、NABU幹部の関係者の情報をもとに、クニャジェウ氏は拘束されたと伝えた。

報道には、「週の鏡がNABU内の関係者から得た情報では、クニャジェウ氏は金銭を、オリガルヒ(大富豪)のコスチャンティン・ジェヴァホの利益になる判決を求める人から得たという。最高裁判所大法廷が、ポルタヴァ採掘加工工場『Ferrexpo』の40.19%の資産保有権に関する案件の審理をしていたことを喚起する。同法廷は、判決により、20年前に締結された売買契約を無効とする認定を取り消し、ジェヴァホ氏と繋がりのある企業にその資産を残したのだ」と書かれている。