裁判所、リア・ノーヴォスチ・ウクライナ通信総裁の5月24日までの拘束延長の判決

キーウ(キエフ)市ポジーリシキー地区裁判所は、キリロ・ヴィシンシキー「リア・ノーヴォスチ・ウクライナ」通信総裁の弁護団の要請を棄却し、同総裁の拘束期間を5月24日まで延長する判決を下した。

26日、オレーナ・パウレンコ裁判長が準備会議にて同判決を発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

同裁判長は、「裁判官団は、被告弁護団による容疑差し戻しの要請を棄却する決定を採択した」と発言した。

同時に、裁判官団は、検察側の要請を満たす形で、ヴィシンシキー容疑者の裁判前予防措置としての保釈金設定のない逮捕措置の期間を5月24日まで延長した。

ヴィシンシキー容疑者の弁護士であるアンドリー・ダマンシキー氏は、同日の判決後、裁判官団は同容疑者に偏見を持っていると主張した。

ヴィシンシキー容疑者は、2018年5月15日にキーウ市内で拘束。捜査側は、リア・ノーヴォスチ・ウクライナ通信のインターネット・サイトにある情報が、ウクライナの主権、領土一体性、不可侵性、国家安全保障・情報安全保障への損害を呼びかける内容であるとの証拠が得られていると主張していた。

ヴィシンシキー容疑者は、保釈金設定なく、国家反逆罪の容疑で逮捕されており、有罪判決の場合、15年の懲役刑が言い渡される可能性がある。同容疑者は、容疑を否定している。

ヴィシンシキー容疑者は、公判時に、ウクライナ国籍から離脱し、ロシアのプーチン大統領に保護を要請すると発言していた。

なお、ウクライナ政権側は、ヴィシンシキー容疑者を、ロシアが拘束するウクライナ国民との高官で同国へ引き渡す用意があると繰り返し述べている。