ハンジュークさん殺害事件、警察から保安庁に捜査を移譲

警察は、ヘルソン市議会職員で活動家のカテリーナ・ハンジュークさん殺害事件に関して、自らの必要な捜査は全て行ったとして、刑事捜査を保安庁(SBU)に移譲したと発表した。

5日、内務省広報室が発表した。

発表には、「警察は、自らの権限の範囲内で行える必要な捜査を全て実行した。11月5日付の検事総局の決定により、本件は保安庁捜査総局へと移譲された」とある。

また、同発表によれば、警察は、自らの権限内で、367回の事情聴取、21回の裁判向け調査、9回の家宅捜索、4回の捜査実験、26回の調査、31名の人物に対して100回の非公開捜査を実施したとのこと。

その上で、内務省は、「5人の容疑者に関する捜査が終了した。彼らがこの犯罪の実行犯であり計画を立てた人物達である。検事総局の決定を受け、客観的捜査のための物証・書類は、全て保安庁捜査総局に渡された。同局が、犯罪依頼者の摘発に関する捜査を行っていく」と強調した。

内務省は、これにより保安庁捜査官が捜査を統合し、計画時点から犯罪実行後までの裁判前捜査を行えるとしている。

これまでの報道にあるように、11月4日、活動家であり、ヘルソン市議会職員であったカテリーナ・ハンジュークさんが病院内で死亡した。ハンジュークさんは、7月に硫酸をかけられて入院していた。享年33歳であった。最新情報では、血栓がちぎれたことが死因と関係するとのこと。

7月31日、ハンジュークさんに対して、身元不明の人物数名が硫酸をかけた。その結果、ハンジュークさんは、全身火傷を負い、とりわけ、視力を一部失っていた。ハンジュークさんには、キーウにて10回以上の手術が行われていた。

ハンジュークさんへの攻撃の実行犯は、5名全員が拘束されている。

なお、11月4日、捜査官は、本件の捜査を刑法典にのっとり意図的殺人に変更している。