汚職対策局(NABU)、保安庁(SBU)元職員に汚職容疑を伝達

9月25日、国家汚職対策局(NABU)捜査官は、ウクライナ保安庁(SBU)キーウ(キエフ)市・キーウ州本部の元緊急捜査官に対し、5万米ドル相当の違法報酬要求と職権乱用の容疑を伝達した。

NABU広報室が発表した。

発表には、「犯行当時、SBUキーウ市・キーウ州本部緊急捜査官の職に就いていた容疑者(現在、国家財政庁で勤務)は、一般企業に対して、2016年7月の家宅捜索時に差し押さえた機材の返還を支援することを提案。同容疑者は、そのために差し押さえの生じた刑事捜査を行っている捜査官に働きかけると述べた。そして、同容疑者は、同企業経営者に5万米ドルを『サービスに対する報酬』として要求した」とある。

裁判前捜査の際に、同容疑者が、同企業の業務への干渉が発生しないようするために、同容疑者に違法な報酬を定期的に支払うことを要求している事実が記録されている。

この元SBU職員の行為は、刑法典第368条3項、第369-2条2項に該当し、現在容疑者の予防措置の選択が行われていることが発表された。