実効的な停戦監視がなければロシアはキルゾーンを利用する=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、停戦が生じても、効果的な停戦監視メカニズムがなければ、ロシアが前線のキルゾーンを利用するおそれがあり、停戦体制は機能しないと発言した。
タリンを訪れたゼレンシキー大統領がカリス・エストニア大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「(例えば)今日、さあ停戦だ、と言うだけ言って、明日からそれが機能するということはあり得ない。確かに、それは意志であり、決定であるが、今日私たちは敵とこのような形で対峙しているわけではなく、20、30、40キロメートルのキルゾーンが存在しているのだ。これらのキルゾーンは、無人機技術の発展とともに拡大している。(中略)明日、私たちが『停戦だ』と言ったと想像してみよう。もし私たちに停戦監視を保証する者がいなければ、ロシアが何をするかはとてもよく分かっている。停戦なので、ロシアは、キルゾーンがもはやキルゾーンではなくなったことを利用して、例えば20キロメートル接近してくるだろう。ウクライナの一部地域において、それは大きなリスクなのだ」と強調した。
そして同氏は、だからこそ停戦監視団のメカニズムを定めた後でなければ、停戦は可能にならないと指摘した。
同氏はその上で、停戦が交渉プロセス開始のための最初の必須条件であり、その後に外交官がそこに関与すべきだと述べた。
その際同氏は、「最初の項目は停戦だと考えている。(中略)停戦自体が、技術的に非常に複雑なものである。その次のステップ、それから戦争をどのように終わらせるかというマップ、これら全てについては外交官たちに仕事をさせればよい」と指摘した。