ロシア軍には5月9日までにウクライナ東部チャシウ・ヤルを制圧する課題が出された=シルシキー宇軍総司令官

ウクライナのシルシキー軍総司令官は14日、ロシア軍司令部は5月9日までにウクライナ東部ドネツィク州チャシウ・ヤルを制圧する課題を軍に出したと発言した。

シルシキー総司令官がフェイスブック・アカウントで伝えた

シルシキー氏は、「別の、非常に重要かつ危険な方面でも活動した。敵はまた、バフムートから西の、ドンバスのシヴェルシキー・ドネツへの出口となる私たちの防衛を突破し、自治体チャシウ・ヤルを制圧し、クラマトルシク集積地へとさらに前進するための条件を生み出すべく努力を集中させている」と伝えた。

さらに同氏は、ロシアの計画の実現を妨害しているのは「文字通り地面に潜り込み、毎日敵の攻撃を食い止めている旅団の英雄的な防衛」だと強調した。

そして同氏は、「敵の歩兵集団は、数の優位と銃殺を含む様々な動機面の要因を利用しつつ、小地区『ノヴィー』に到達したが、しかし、FPV自爆型無人機と榴弾砲砲撃の攻撃によって殲滅された」と伝えた。

その上で同氏は、ロシア軍司令部が5月9日までにチャシウ・ヤルを制圧する課題を軍に出したこともあり、脅威は喫緊のままだと指摘した。

そして同氏は、「敵の行動に適切に対応し、私たちのこの方面の部隊の防衛を強化する目的で、弾薬、無人機、電子戦機器で旅団を著しく強化する措置が取られた」と伝えた。

同氏は、自身の前線での2日間の活動の主な結論は、士気・心理面を含む訓練の質を向上すること、訓練された操縦士を伴う様々な目的の高度技術無人機システムの数を増やすこと、ロシア軍の戦闘能力の低下を目的として非対称行動遂行の質を高めることが不可欠、というものだと説明した。

その上で同氏は、「管理効率の向上、重複の排除、解放されたリソースを戦闘部隊・分隊に回すことに重点を置いた運営措置を継続している。この措置の主要な課題は、私たちの部隊の能力向上、軍人の生命の保全、敵の計画を破綻させ、予備役の準備を確保することだ」と強調した。