ロシアがザポリッジャ原発でテロを準備=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、ロシア連邦がウクライナ南部で占拠するザポリッジャ原子力発電所にて放射性物質流出を目的とするテロ行為を行うことを検討しており、すでに実施の準備ができていると発言した。

ゼレンシキー大統領が動画メッセージにて伝えた

ゼレンシキー氏は、「ロシアはザポリッジャ原子力発電所を自らの侵略の要素として利用している。原発を占拠し、隣接する町への砲撃を原発で隠蔽し、そこに武器や軍人を維持している。先ほど私たちの情報機関が、ロシアがザポリッジャ原子力発電所にてテロ行為シナリオを検討しているという情報を得た。放射線流出テロだ。彼らはその準備ができている」と発言した。

また同氏は、ザポリッジャ原発は欧州最大の原発であり、国際原子力機関(IAEA)、全ての国と首脳が、そこで何が起きているかを確実に把握していると指摘した。

さらに同氏は、放射性物質には国境は関係がなく、風向きのみによって、それが誰のもとに届くかが決まるのだと強調した。

その上で同氏は、「私たちは今あるあらゆる情報を世界の全てのパートナー国に渡す。あらゆる証拠をだ。欧州、米国、中国、ブラジル、インド、アラブ世界、アフリカ、全ての国にだ。皆がそれを知らねばならない。国際機関もだ。完全に全員がだ。原子力発電所のテロはどんなものであろうと決して、いかなる場所でもあってはならない。今回は、カホウカ(水力発電所)のようなことはあってはならない。世界には警告された。つまり、世界は行動可能であり、行動せねばならない」と発言した。

写真:エネルホアトム社