ロシア軍、再びミサイルと自爆型無人機でウクライナ攻撃 南部着弾で住民3人死亡、約30人負傷

ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は、13日未明に再び同国に対して大規模なミサイルと自爆型無人機による攻撃を行った。南部ドニプロペトロウシク州クリヴィー・リフでは、集合住宅などにミサイルが着弾し、現時点までに住民3名の死亡、約30名の負傷が判明している。

リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで被害状況を伝えた

リサク氏は、「暫定で、住民3名が死亡、25名が負傷、その内19名が病院だ。1階から5階までのアパートが燃えている。炎は700平方メートルに及んでいる。救助隊が消火にあたっている」と伝えた。

また同氏は、その他民間企業でも3名が負傷し、病院に搬送されたと伝え、破壊された倉庫の瓦礫の下にも人がいる可能性があり、捜索が続いていると報告した。また、6代の乗用車が破壊されたという。

加えて別の地点で4名が負傷し、自動車と建物が炎上したとのこと。

ゼレンシキー宇大統領もまた、クリヴィー・リフへのミサイル着弾につき、テレグラム・チャンネルにて被害動画と共に報告した。

ゼレンシキー氏は、「新たなテロリストのミサイルだ。ロシアの殺人者は自らの集合住宅、普通の町、一般人に対する戦争を続けている。残念ながら、死者も、負傷者もいる。クリヴィー・リフにて救助作戦が続いている。近親者を失った全ての人に哀悼を捧げる! テロリストを許すことは決していないし、彼らは1つ1つのミサイルの責任を問われていく」と書き込んだ。

東部ハルキウのテレホウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、夜間に同市へ自爆型無人機「シャヘド」での攻撃があり、着弾があったと報告した

テレホウ氏は、「暫定で、1件はキーウシキー地区の公共企業で被害が出ており、もう1件はサルチウシキー地区の倉庫で爆発により火災が発生している。着弾地点には全ての関連当局が活動している。犠牲者情報は確認中だ」と伝えた。

キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市へは夜間巡航ミサイル「Kh101/555」が放たれたが、防空システムが全て撃墜したと伝えた

ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、同日未明、ロシア軍は巡航ミサイル「Kh101/555」14弾、自爆型無人機「シャヘド136/131」4機で攻撃を発射したところ、ウクライナの防空システムはこの内ミサイル11弾、無人機1機を撃墜したと報告した。

また、空軍は、朝になってから、ロシア軍はカスピ海方面から戦略爆撃機Tu95msで再びミサイル攻撃を行ったが、その際には敵は巡航ミサイル1弾のみを発射し、それもウクライナの防空戦力が撃墜したと伝えた。