ロシア軍、一時的に攻勢限界に達したか 英国防省が報告

英国防省は17日、ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は現在、展開する部隊の戦闘能力の枯渇により、前線での局所的な攻勢にさえも問題を抱えていると指摘した。

英国防省がツイッター・アカウントにて情報機関の報告を掲載した

報告には、過去数日、ロシア軍と傭兵集団「ヴァグネル」はウクライナ東部バフムートの中心部を走るバフムトカ川の西側に足場を確保したと書かれている。同省は、先週は、この川が前線だったとし、ウクライナ軍は現在同市の西側の防衛を継続していると伝えた。

同時に報告には、前線全体をより広範に見た場合には、少なくとも2023年1月には確認されていた、ロシア側の局地的攻勢がこれまでで最も低い水準にまで落ちていると書かれている。

英情報機関は、このことにつき、最もあり得るのは、ロシア側戦力が一時的に展開している部隊の戦闘力が枯渇しており、現時点では局地的攻勢すら安定させることができない水準となっているのだろうと推測している。

その上で情報機関は、「ロシアの指導者たちはおそらく、兵員と弾薬の在庫が補充されたら、部隊の戦闘力の再生を目指すだろう」とし、さらに「一方、指揮官たちは、攻勢作戦を遂行するか、全域での理想的な防衛を実行するかのどちらかを選ばざるを得なくなるだろう」と予測している。

写真:ウクライナ軍参謀本部