露報道「ブリャンスク州でのウクライナの工作員」につきウクライナ軍情報機関コメント

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ロシア国営メディアなどが、ロシア国内でウクライナの工作員を摘発したと報じていることにつき、ウクライナ国防省傘下情報総局所属のユソウ氏は、本件はロシア国民間の対立だとの見方を示した。

ユソウ氏が公共放送局にコメントした

ユソウ氏は、「いわゆるロシア連邦というのは、民族間対立、社会対立、政治対立といった国内対立の多い不安定な集合体である。そして、実際、ロシア国民間での対立を示すようなことも起こるのである」と発言した。

同氏はまた、すでに「ロシア志願部隊」の戦闘員の存在がロシア領内にいることを公に示しているものがあると指摘し、「それは、ロシアの人々が血塗られたプーチン独裁に対して目覚めようとしていることを示している」と発言した。

死傷者に関する情報については、同氏は、追加で確認が必要だと指摘した。

さらに同氏は、「とりわけ、ロシア志願部隊の発表から知る限り、彼らは民間人とは戦っておらず、プーチン政権と同政権に仕える者とのみ戦っている」と発言した。

同時に、「ロシア志願部隊」を名乗るグループは、自由なロシアの人々は武器を手に体制を戦うことができるという希望があることをロシア国民に示すために露ブリャンスク州へやってきたと述べる動画を公開した。

「ロシア志願部隊」とは、2022年8月に創設されたウクライナ軍の部隊の1つ。領土防衛部隊傘下の外国人部隊に加わっている。ウクライナ領や外国に住んでいる民族的ロシア人が中心となって参加している。

これに先立ち、2日、ロシアのプロパガンダメディアは、露ブリャンスク州にて「ウクライナの破壊工作員と銃撃戦」が生じたとの情報を拡散していた。