ウクライナ軍、露軍の夜間のミサイル攻撃を36弾中16弾撃墜

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ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は16日未明、ウクライナ各地へと大規模ミサイル攻撃を行った。ウクライナ軍は、36弾中16弾を撃墜した。

ザルジュニー宇軍総司令官がテレグラム・チャンネルで報告した

ザルジュニー氏は、ロシアは重要インフラに対して再びミサイル攻撃を行ったとし、「2月16日の1時40分から3時45分にかけて、敵は、空と海から巡航ミサイル、誘導ミサイル、対艦ミサイルを発射した」と書き込んだ。

発射された36弾の内、12弾が巡航ミサイル「Kh-101/505」(航空機からの発射)、8弾が巡航ミサイル「カリブル」(海上からの発射)、12弾が対艦巡航ミサイル「Kh-22」(航空機からの発射)、3弾が誘導ミサイル「Kh-59/31」、1弾が対艦ミサイル「オニクス」だったという。ミサイルは、クルスク方面とカスピ海上空からは爆撃機Tu-22M3と戦略爆撃機Tu-95MSにより、被占領地メリトポリ方面からは戦術機Su-35により発射され、黒海では海上から発射されたと説明された。

ウクライナ軍は、この内14弾の巡航ミサイルと2弾の誘導ミサイルを撃墜したという。

画像:ウクライナ空軍(テレグラム

また、各地でミサイルの着弾が報告されている。南部のリサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍のミサイルがパウロフラードに着弾し、79歳の民間人女性1名が亡くなり、他7名が負傷したと伝えた

リサク氏は、「パウロフラードは凄惨な夜だった。未明3時、人々が自分の家で平和に眠っている時、敵が町をミサイルで攻撃した。79歳の女性が死亡。暫定で、7名の人が負傷した。79歳の男性と37歳の女性の2名が病院に運ばれた」と伝えた。

リサク氏はまた、産業企業と7軒の民家が破壊され、さらに30軒に損傷が生じたと報告した。

西部のコジツィキー・リヴィウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同州の重要インフラ施設にミサイル着弾があったと伝えた

コジツィキー氏は、「空襲警報時、リヴィウ州の重要インフラに着弾あり。死傷者は出ていない。火災は鎮火された」と書き込んだ。

その他、中部のポルタヴァ州、チェルカーシ州、南部のオデーサ州、ミコライウ州で爆発音の報告があった。

南部ドニプロペトロウシク州のルカシュク州議会議長は、テレグラム・チャンネルにて、同州では5弾の敵のミサイルを撃墜したと報告した

ルニン・ポルタヴァ州長官は、爆発につき防空システムが稼働していると伝えた