独外相、ロシアの条件で「命じられる平和」はウクライナにとっては「屈服」だと説明

ドイツのベーアボック外相は11日、ウクライナと欧州は戦争の終結を必要としているが、その終結はロシアが提示する条件による「平和の強制」であってはならないと発言した。

ベーアボック外相がハインリヒ・ベル財団主催の例年の外政会議出席時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ベーアボック氏は、「ウクライナの一部が占領され、ミサイルや爆弾が飛び交い続ける条件下で、命じられて停戦を行うことは、ウクライナの平和のためにはならず、ウクライナの屈服のためのものとなる。なぜなら、戦争がなくなることが自動的に自由の中での平和となることは意味しないからだ。『命じられた平和』は、『正義の平和』とは正反対のものだ。なぜなら、そのような命じられた平和のコンセプトは、最も強い者の権利を認め、同時に、国際法には違反するからだ」と発言した。

同氏はまた、「私たちもまた、行っていないことの責任を負っているのだから」、ウクライナ支援を継続することが重要だと強調した。

さらに同氏は、「もし、正しさと誤りの間、侵略者と犠牲者の間で選択をせざるを得ないのであれば、私たちは法の側、民の側に立つ。なぜなら、私たちは、欧州、あるいは世界のどこでも、国境が力で動かされ、言葉にならない苦しみを何百万人の人々が受けるようなことは受け入れないからだ。私たちは、ウラジーミル・プーチンが私たちに、最も強い者の権利が国際法以上の意味を持つ、過去の正規の論理を強制したがっていることを受け入れない」と発言した。

同氏は加えて、世界で最も大きな国の1つが国際法を侵害している現在、統合された安全保障へのさらなる投資が不可欠だとの見方を示した。