ロシアはすでに戦略的に負けたが、戦術的には攻撃のための戦力がある=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアはすでに戦略的には負けたが、戦術的にはまだ攻撃を試みるだけのリソースがあると発言した。

ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、最高司令官本部会議を2回開催し、ウクライナ東部におけるロシアの行動、ウクライナ軍への物品供給などについて協議を行ったと報告した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、「今日本部会議を行った。初めて2段階フォーマットで行った。最初はいつもの全メンバーでの会議で、前線の状況、ロシアのドンバスへの圧力強化の試み、軍への供給、人員準備、その他会議で常に注意が割かれていることについて検討した。またその後で、午後から、少人数フォーマットで、特別重要な話のための本部メンバーの追加会合があった。私たちは、占領者の行動全てに対応する」と発言した。

また同氏は、敵は、すでに戦略的には敗北しているが、戦術的には攻撃を試みるだけのリソースを持っているとし、現在戦争の流れを変える方法を模索していると指摘した。その際同氏は、特に現在支配しているウクライナ領全域の能力を利用しようとしていると発言した。

同氏は、「そこで、私たちは、今行っているのと同じことを続けなければならない。私たちの強靭性を強め、私たちの軍、防衛者全員への必要な武器と装備の供給を皆が団結して望むことだ。ウクライナにいる私たちは、世界に対して、防衛のための供給につき声を一つにして話し掛けねばならない。また、毎月、ロシアに対する世界の実感ある圧力を強めなければならない。敵には、彼らの想定する最悪のシナリオよりもはるかに弱体化した上でこの局面を終えさせねばならない。それは私たちにとって困難な課題だが、しかし私たちはそれを遂行せねばならない」と発言した。