ウクライナ軍のクリミア進軍でプーチン露大統領に核兵器使用を促すことはない=宇軍インテリジェンストップ

ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、ウクライナ軍が被占領下クリミアに進軍したらプーチン露大統領の核兵器使用を促すことになるとする見方を否定した。

ブダーノウ氏がワシントンポスト紙へのインタビュー時に発言した

記者から、ウクライナ軍がクリミアに到達したら、プーチン露大統領による核兵器使用の引き金になり得ると思うかと問われると、ブダーノウ氏は、「そんなことはない。そして、クリミアは私たちのところに戻る。もっと言おう。全てのことは2014年にクリミアで始まったのであり、全てはそこで終わる」と発言した。

またブダーノウ氏は、ロシアは脅迫戦術を行使しているとし、「ロシアというのは、多くのことを期待できる国ではあるが、完全な愚行はしない。悪いが、それが生じることはない。核攻撃をしたら、それはロシアにとっての軍事的な敗北のみならず、ロシアの崩壊をもたらすのだ。そして、彼らはそれをとてもよくわかっている」と発言した。

その他同氏は、夏までにクリミアが帰宅できるようにあらゆることを行わねばならない、と指摘した。

写真:Serhiy Morgunov for The Washington Post