ロシア軍、バフムートへの「砲台の餌食」目的の兵力集結を止めず=ドネツィク州長官

ウクライナ東部ドネツィク州のキリレンコ州軍行政府長官は、春からロシア軍が制圧を試みている同州バフムート市の近郊へは、同軍が引き続き新たな兵力を集結させ続けていると伝えた。

キリレンコ長官がテレビ番組出演時に発言した

キリレンコ氏は、「そこ(編集注:バフムート近郊前線)では(敵進軍速度は)鈍化はしていない。それは、侵略軍が自らの予備を集結させていることは示すかもしれない。というのも、占領者、いわゆるそこに残っている『LPR/DPR』の損耗は、確実に甚大だからだ。そして、民間軍事企業の損耗もまた甚大である。彼らはそれを数えていないのだ。それは実質的に砲台の餌食である。彼らは、どんどん新しい兵力を寄せてきている」と発言した。

同氏はまた、その際バフムート近郊の敵は次の攻撃をする前にある種の再配置・再編を行っているとし、また常にバフムート市内、インフラを砲撃していると指摘し、インフラは60%以上がすでに部分的あるいは完全に破壊されていると伝えた。

これに先立ち、米戦争研究所(ISW)は24日、ウクライナ東部において、過去数日のロシア軍のバフムート周辺における進軍速度が鈍化していると指摘していた