ウクライナ軍総司令官、11月9日に南部ヘルソン近郊の12の自治体を解放したと発表

ザルジュニー・ウクライナ軍総司令官は10日、ウクライナ軍は11月9日だけで南部ヘルソン市周辺の12の自治体を解放したと発表した。

ザルジュニー総司令官がフェイスブック・アカウントで報告した

ザルジュニー氏は、「敵のキーウやハルキウ州、ズミーニー島からの撤退のような、ヘルソンからのあり得る撤退は、私たちの活発な行動の結果である」と書き込んだ。

同氏はまた、ヘルソン方面にてウクライナ防衛戦力は、ロシア軍の兵站・補給システムを破壊し、軍の指揮システムを乱し、逃走を決断する以外の他の方策を敵に与えなかったと指摘した。

さらに同氏は、現時点では「私たちは、ヘルソンからのロシア占領軍のいわゆる撤退なるものの情報は確認することも否定することもできない。私たちは、自らの計画にしたがって、進軍作戦の遂行を継続する」と発言した。

その他同氏は、10月1日以降のヘルソン方面でのウクライナ側の達成につき、「敵防衛内へ進軍した深さ36.5キロメートル、領土の総面積では1381平方キロメートル、解放した自治体は41」だと報告した。

加えて同氏は、11月9日だけで、計12の自治体のコントロールを回復したと伝えた。

これに先立ち、ロシア軍にてウクライナでの軍事作戦を指揮しているスロヴィキン司令官が9日、ショイグ露国防相に対して、占領するウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソン市を含むドニプロ川右岸からの撤退を提案。これを受けて、ショイグ露国防省は、同提案に同意した上で、部隊の撤退を命令したことが報じられていた。