ロシア軍、7日にウクライナ8州の攻撃継続=各地被害

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ウクライナへの侵略を続けるロシア連邦軍は7日から8日朝にかけて、ウクライナ8州に対する攻撃を続けた。とりわけ、ウクライナ東部で激しい戦闘が起きている。

ウクライナ各地の軍行政府の8日朝時点の情報をもとにした報告書に書かれている。

ザポリッジャ州(南部):8日朝、レジネ村に対してS-300によるミサイル攻撃あり。敵のミサイルは建物近くで爆発し、同建物が損傷した。もう1つのミサイルは平原にて爆発。ロシア軍はまた、ステプネ共同体を砲撃。7日にロシア軍に攻撃を受けたのは、クシチョヴェ、ビロヒルヤ、シチェルバキ、ズヴリシチニチュネ、ステポヴェ、フリャイポレ、ウスペニウカ、テミリウカ、ステプノヒルシク、ノヴォダニリウカ、ヴァルヴァリウカ、ドロジュニャンカ、チャリウネ、オリヒウシケ、マリ・シチェルバキ、カムヤンシケの民間インフラ。住宅やインフラ施設の破壊について32軒の通報があった。エネルホダル市では、ロシア軍は、防諜対策を強化しており、住民の個人情報を集めたり、携帯電話のデータを確認したり、民家の家宅捜索をしたり、市民を拘束したりしている。

写真:スタルフ・ザポリッジャ州軍行政府長官

スーミ州(北部):7日、敵は、スーミ州国境隣接地域を5回砲撃。計48弾の攻撃が確認された。ロシア軍は、クラスノピッリャ共同体とビロピッリャ共同体を攻撃。犠牲者なし。

ドニプロペトロウシク州(南部):8日未明、敵はニコポリ地区のマルハネツ共同体とニコポリ共同体を砲撃。ニコポリ市では、建物、学校、病院、産業企業、自動車、送ガス管が損傷。犠牲者なし。

写真:イェウトゥシェンコ・ニコポリ地区軍行政府長官

ハルキウ州(東部):7日、敵はクプヤンシク地区とチュフイウ地区を砲撃。犠牲者なし。ハルキウ地区における地雷除去作業の際に、民間人保護局の32歳の男性が対人地雷にて重傷を負った。バラクリヤ共同体では、61歳の男性が爆発物により重傷を負った。

ルハンシク州(東部):ウクライナ軍、ビルホリウカでロシアの攻撃を撃退。ロシア軍の攻撃でステリパヒウカ、ムヤソジャリウカ、ノヴォセリウシケ、フレキウカ、マキーウカ、アンドリーウカ、ネウシケに被害発生。

ドネツィク州(東部):8日未明、アウジーウカへの砲撃あり。市の中心部への着弾確認。夜間中、ロシア軍は前線沿いで砲撃。トレツィク共同体、オチェレティネ共同体、ズヴァニウカ共同体、マルインカ共同体、シヴェルシク共同体が被害を受けた。ヴフレダルとバフムートの地区で激しい戦闘が続く。解放された自治体では、電気が復旧し、人道支援や資材が渡されている。過去24時間で、民間人が2名死亡、7名負傷。

ミコライウ州(南部):7日、ペルヴォマイシク共同地とクツルブ共同体が砲撃を受けた。シェウチェンコヴェ共同体で砲撃により住民1名負傷。ハリツィニウカ共同体でインフラ施設が損傷。シローケ共同体の自治体3つとインフリシケ共同体の自治体周辺が砲撃を受けた。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体への砲撃続く。

ヘルソン州(南部):情勢は引き続き困難。敵は防衛を継続し、これまでに奪取したラインの維持を試みながら、ウクライナ側陣地、前線隣接自治体や後方の自治体を攻撃している。航空偵察も継続。10月に解放された同州自治体への攻撃も強めている。ベリスラウ地区の村の40歳の住民1名が敵砲撃被害で負傷。敵はノヴァ・カムヤンカ地区を4回空爆。ゾロタ・バルカへは、S-300で攻撃、学校と文化会館が損傷。犠牲者なし。占領者は、ヘルソン州一時的占領地の住民のロシア領への強制移住を続けている。

写真:ティモシェンコ宇大統領府副長官

写真:ヘルソン州国家警察