ロシア占領政権、ウクライナ南部ヘルソン市住民の市から移送を準備

フェドロウ・メリトポリ市長は、ロシア占領政権が占領するウクライナ南部ヘルソン市の住民を強制移住させる準備をしていると伝えた。

フェドロウ氏がテレグラム・チャンネルに書き込んだ

フェドロウ氏は、「被占領地で新たなジェノサイドの兆候だ。露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)たちは、町(の住民)全体を強制的に追放する準備をしている」とし、占領政権は、あたかも「人々を戦闘から守る」ことを目的だと説明していると報告した。

そして同氏は、占領政権はヘルソン市を南部におけるロシアの前哨基地とすべく、町を軍人・対敵協力者で埋め尽くしたがっていると指摘した。

同時に、ヘルソン州の対敵協力者であるサリド氏は、ヘルソン州のドニプロ川右岸の住民の「避難」を行うとの発表を行っている。サリド氏は、動画メッセージで「計画されているカホウカ水力発電所ダムの破壊(編集注:ママ)とドニプロ川のさらに上流のカスケード発電所からの放水に関連して、洪水の危険が存在する。私は、ベリスラウ地区、ビロゼルシク地区、オレクサンドリウカ地区、スニフリウカ地区の住民のための自発的移送と脱出を発表する」と発言していた。

これに先立ち、18日、ロシア軍のウクライナ作戦司令官であるスロヴィキン将軍は、ヘルソン州の状況を「非常に困難」と形容していた。