アゾフ連隊、ロシアに対してナチズムを説明

ウクライナの国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊は、ロシアが広めている「ネオナチ」プロパガンダを否定しつつ、現在のロシア・ウクライナ戦争において実際には誰がナチなのかを説明した。

アゾフ連隊がテレグラム・チャンネルにてロシア向け呼びかけメッセージを掲載した

呼びかけには、「私たちは、ナチズムとスターリニズムを軽蔑している。なぜなら、私たちの国は、この二つの全体主義体制と嘘のイデオロギーによって最も苦しんできたからだ。クレムリンのプロパガンダは、私たちをナチやらファシストやらと呼びつつ、自分のことはウクライナを非ナチ化しに来た『解放者』だと呼ぶ。しかし、真実はこうだ。私たちの領土にプーチン・モンスターが侵攻してきており、私たちにはそれを守る権利と義務がある。その防衛の最前線に立っているのがアゾフだ」と書かれている。

さらにアゾフ連隊の隊員たちは、普通は「犯人を捕まえろ!」と最も大きな声で叫んでいるのが犯人だと指摘した。

また隊員たちは、現在、世界中が大きな嘘と儚い真実の時代を生きているとし、偉大さについての幻想を作り出し、「ロシアの世界」という非人間的な考えを推進するために何十億ドルもの資金が費やさられていると指摘した。そして、その「ロシアの世界」こそが破壊、死、苦難、飢餓、恐怖をもたらしているのだとし、またこの闘いにおいて唯一の武器が真実であると指摘した。

加えて、「アゾフ」とは、2014年にロシアがクリミアとルハンシク・ドネツィク両州の一部を奪取した後に、志願兵によって作られた国家警護隊の部隊であるとし、この部隊には、ウクライナ人、ロシア人、ユダヤ人、ギリシャ人、ジョージア人、クリミア・タタール人、ベラルーシ人が所属しており、過去8年間、正教徒、カトリック教徒、プロテスタント教徒、多神教教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒といった様々な宗教を信仰する人が参加してきたし、大半の隊員はロシア語で話すと説明されている。

その上でアゾフは、「ナチズムとは、自由になると決めた人を殺そうとする貪欲な欲求である。それは、何らかの超民族の権利、他の民族を操る権利がある、他の国家を強姦し、略奪する権利が自分にはあるという確信である。心当たりはないか?」と尋ねている。

さらにアゾフ隊員は、ロシアが20世紀のナチズムの犠牲者を埋葬しているバービン・ヤールを攻撃したことに注意を向け、プーチニストたちが、かつてのヒトラーの部隊のように、病院、学校、幼稚園、教会に向けて何トンもの砲撃を放っていること、プーチン兵たちが高齢者を銃撃し、子供や妊婦を殺害していることを指摘した。

加えて、両者の違いは、アゾフはこれからも今後も、占領者が立ち去るまでウクライナの盾であることにあるとし、アゾフが他者を侵略することはなく、アゾフ連隊の主要な目的は自分の国、国民の防衛と発展であり、アゾフにとっては国民の命がどんな政治家の野心よりも重要だと書かれている。

その上で、アゾフは、ロシアの人々に「私たちは、英雄都市マリウポリの保護者であり、悪と嘘の勢力からウクライナを、21世紀のペストから全文明世界を守る盾と剣を手に取った。もし私たちが剣を落とせば、明日は同じ運命がキーウ、リヴィウを訪れ、明後日にはワルシャワ、ベルリン、パリを訪れる。ロシアの考えている人々に対しては、ロシアの人々が生き、愛し、発展するためではなく、毒された現実の嘘の幻想のために子供たちを忠誠の死に送り込んでいるその政府の打倒を祈願する」と伝えた。

ウクライナでは、2月24日から、ロシア軍による侵略戦争が続いている。