スシチェンコ・ウクルインフォルム記者、帰還

7日、ウクライナとロシアの間で行われた被拘束者交換の一環で、ウクルインフォルムの特派員、ロマン・スシチェンコ氏が祖国のウクライナに帰還した。

スシチェンコ氏は、ボリスピリ空港に降り立つと、配偶者のアンジェラさん、娘のユリヤさん、息子のマクシムさんと面会した後、記者に対してコメントした。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

スシチェンコ氏は、同日のウクライナ人被拘束者の移送プロセスは明瞭に行われたと述べた。同氏によれば、被拘束者はモスクワ時間午前4時に起こされ、準備をしろと言われ、モスクワのレフォルトヴォ拘置所から、午前10時近くに出発したという。

スシチェンコ氏は、「私たちは、モスクワを走り、ヴヌコヴォ(空港)へ送られた。全ての道が封鎖されていた」と発言した。

記者が、帰還の感想をたずねると、スシチェンコ氏は、「帰還の気持ちは、言い表せないほど嬉しい。私は、皆に祝福を伝えたい。今日私たちを出迎えてくれた人々、記者たち、皆に感謝している」と返答した。

これまでの報道にあるように、7日、ウクライナとロシアの間で、35名対35名という大型の被拘束者交換が行われた。

ウクルインフォルム通信のフランスの特派員であるロマン・スシチェンコ記者は、2016年9月30日、私的目的でモスクワを滞在していた際に国際ルールに違反する形でロシアの治安機関に拘束された。同年10月7日、スシチェンコ記者にスパイの罪が言い渡された。2018年6月4日、モスクワ市裁判所は、スシチェンコ記者に12年の厳格収容所への拘禁が言い渡されていた。

スシチェンコ記者は、拘束されている期間、様々な絵を制作し、キーウ・ペチェルシク大修道院、ノートルダム大聖堂、聖ソフィア大聖堂(この絵はエピファニー・ウクライナ正教会首座主教に贈呈された)、聖ミコライ教会、リヴィウ、クロアチアのマカルスカの海岸、アテナイのアクロポリス、ジブラルタル、インドのムンバイ、トルコのイスタンブル、ストラスブール大聖堂等の絵を描いていた。