スシチェンコ・ウクルインフォルム記者、ロシアの収容所から新しい絵を送付

ロシア連邦にて違法に断罪され、既に拘束期間が950日を超えているウクルインフォルム通信のロマン・スシチェンコ記者は、収容所から新たにジブラルタルの景色を描いた絵を送付した。

ウクルインフォルムが伝える。

スシチェンコ記者は、絵の裏側に「ロマン・スシチェンコ 2019年 夕日 ジブラルタル 紙 ボールペン 茶葉 玉ねぎの皮 水彩絵の具 クレヨン」と書いている。

スシチェンコ記者の娘であるユリヤ・スシチェンコ氏は、父親が手紙にて、まあまあの状態にいると書いていたことを伝えた。同時に、収容所の職員は、スシチェンコ氏を店への買い物や電話をかけに出かけることをなかなか認めず、それにより切手が尽きてしまったと述べている。

スシチェンコ氏は、パリのノートルダム大聖堂の火災の数日前、ヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」を読むことを決めいていたとし、象徴的な偶然の一致であり、収容所のある地方のラジオからノートルダム大聖堂の火災について聞くとは思いもよらなかったと伝えた。

これまで報じられたように、ウクルインフォルム通信のフランスの特派員であるロマン・スシチェンコ記者は、2016年9月30日、私的目的でモスクワを滞在していた際に国際ルールに違反する形でロシアの治安機関に拘束された。同年10月7日、スシチェンコ記者にスパイの罪が言い渡された。2018年6月4日、モスクワ市裁判所は、スシチェンコ記者に12年の厳格収容所への拘禁が言い渡された。