スシチェンコ記者、ロシアの収容所でソフィア大聖堂の絵を制作

ロシア連邦にて違法に断罪されているウクルインフォルムの記者ロマン・スシチェンコ氏は、ロシアのキーロフ州ウトロビノ村収容所から、新しく、ソフィア大聖堂の絵を送付した。

ウクルインフォルムが伝える。

送られた絵の裏側には、「ロマン・スシチェンコ 2019年1月 キーウ 聖ソフィア大聖堂 21世紀。紙、鉛筆、ボールペン、パステル、水。私たちの日々、ウトロビノ、キーロフ=チェペツク、ヴャトカ(編集注:キーロフの旧名)」と書かれている。

スシチェンコ氏がウトロビノ村収容所から前回送った絵は、キーウ(キエフ)・ペチェルシク大修道院、花の静物画、息子宛の自動車の絵、またフランスのルーアン大聖堂の絵であった。

なお、今年2月15日、在パリ・ウクライナ大使館の文化情報センターでは、「檻の中での芸術」と題するロマン・スシチェンコ氏の絵画展の絵画展が開催され、同氏がモスクワ市レフォルトヴォ拘置所とキーロフ州収容所で描いた絵画の写し20枚が展示されることになっている。

これまで報じられたように、ウクルインフォルム通信のフランスの特派員であるロマン・スシチェンコ記者は、2016年9月30日、私的目的でモスクワを滞在していた際に国際ルールに違反する形でロシアの治安機関に拘束された。同年10月7日、スシチェンコ記者にスパイの罪が言い渡された。

2018年6月4日、モスクワ市裁判所は、スシチェンコ記者に12年の厳格収容所への拘禁が言い渡された。9月12日に、ロシア最高裁判所は、モスクワ市裁判所の判決を「合法」と認めている。

11月7日、ロシア連邦刑執行庁は、在モスクワ・ウクライナ大使館に対し、スシチェンコ氏をキーロフ州キーロフ市ウトロビノ村第11収容所に移送すると報告していた。