国会第一副議長:スシチェンコの「最終的判決」は恩赦手続の道を開く

ウクライナは、ロシア最高裁判所のロマン・スシチェンコ・ウクルインフォルム記者「判決」を認めないし、今後も全てのウクライナ国民をロシアから解放するために努力を続ける。

イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議(国会)第一副議長(編集注:ウクライナ・OSCE・ロシアからなる三者コンタクト・グループの人道問題作業部会ウクライナ共同代表)が自身のフェイスブックで発言した。

ヘラシチェンコ第一副議長は、「スシチェンコに対する偽最高裁判は、何の驚きもなく終わった。クレムリンは、でっち上げの案件で作ったでっち上げの判決内容をそのまま残した。ウクライナは、この無意味な判決を決して認めることはない。スシチェンコやセンツォフ、その他の拘束者をロシアの牢屋から連れ出すために、あらゆる努力を続ける」と述べた。

また、ヘラシチェンコ第一副議長は、この「理論的には最終となる判決」はスシチェンコの恩赦と引渡しの手続きの道を開くが、しかし、実際には全てはプーチンの意思にかかっていると述べた。

これまでの報道にあるように、9月12日、ロシアの最高裁判所は、ウクルインフォルムの記者であるロマン・スシチェンコ氏に対するモスクワ市裁判所の12年間の拘禁刑の判決を合法と認めた。

ポロシェンコ大統領は、ロシア最高裁のスシチェンコに関する判決に怒りを表明した。その他、ウクライナ外務省と情報政策省が非難と抗議を表明している。OSCEメディアの自由問題代表もスシチェンコの速やかな解放を呼びかけた。

ウクルインフォルム通信のフランスの特派員であるロマン・スシチェンコ記者は、2016年9月30日、私的目的でモスクワを滞在していた際に国際法に違反する形でロシアの治安機関に拘束された。同年10月7日、スシチェンコ記者にスパイの罪が言い渡された。

ロシア連邦保安庁(FSB)は、スシチェンコ記者はウクライナ国防省情報総局の職員であると発表。情報総局は、これを否定している。