ウクライナの報道の自由度が過去1年間で改善=文化・情報政策次官

ウクライナのシェウチェンコ情報政策・文化次官は6日、国際NGO「国境なき記者団」の世界の報道の自由に関する報告にて、ウクライナは過去1年で順位を27上げて、79位となっていることを喚起した。

シェウチェンコ氏が「記者の日」にメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムで開催されたパネルディスカッションの際に発言した。

同氏は、「昨年の重要な肯定的ニュースの1つが、『国境なき記者団』の算出する報道の自由インデックスで、ウクライナが順位を著しく上げたことである。ウクライナは1年間で27位急上昇し、106位から79位に上がった。なおこれは、過去1年間、ウクライナは残念なことに最も多くの記者が亡くなっている国である中でのことである。(記者の死者数)2位はメキシコだ」と伝えた。

また同氏は、「国境なき記者団」は報告にて、ウクライナの報道機関でオリガルヒ(大富豪)の影響が著しく低減したと指摘していると伝えた。同氏は、その項目はまた、EUからウクライナへのメディア分野の勧告の1つでもあると喚起した。

同時に同氏は、過去1年で公共放送局(ススピーリネ)の役割が、テレビやラジオだけでなく、デジタル分野でも上昇していると指摘した。

その他同氏は、ウクライナ国民の中で、テレグラム・チャンネルで情報を得る人の割合が増えたと伝えた。

同氏はまた、メディア市場の特徴として、全面的侵攻開始以降、同分野の経済は激しく低迷し、市場の広告費用が著しく下がったことを挙げた。同氏は、現在数値は若干改善したものの、全面的侵攻前の広告費用とは比べられない水準だと指摘した。

国境なき記者団による報道の自由インデックス2023のウクライナに関する報告は以下のリンクから閲覧できる。

https://rsf.org/en/country/ukraine