キーウ市内で襲撃された記者への支持表明集会開催

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17日、キーウ(キエフ)市内の内務省建物前にて、取材中に襲撃を受けた、ニュースサイト「ブクヴィ」のカメラマン記者オレクサンドル・クジェリニー氏への支持を表明する集会「記者に安全を 襲撃者に罰を」が開催された。

集会には、複数の報道機関から数十人の記者やカメラマンが参加した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

集会参加者は、「安全はどこだ?」「判決はどこだ?」「記者はサンドバックじゃない」「記者に安全を!襲撃者に罰を!」と書かれたプラカードを掲げていた。

集会を企画したブクヴィの記者スタス・コズリューク氏は、「今回の出来事は、カメラマンに限った話ではなく、全ての記者に関係すること、私たちの仕事をする権利に関わることだ。私たちは、警察が彼らのすべきこと、『安全』を守る仕事を開始することを要求している。記者に関係する事件が裁判所で何年間も審理され、しかもその結果判決が出ないというのは異常だ。私たち記者は、客観的捜査がないのであれば、記者たちは危険の中に置かれると考えている。私たちは、記者への暴行が今回こそ罰せられることを要求している。私たちは、専門的仕事の権利を要求しているのだ」と発言した。

集会に参加したカメラマンたちは、内務省のドアの前に記者への暴力に対する抗議の意を象徴として、カメラを地面に置いてみせた。

これに先立ち、14日、民族主義政党「国家軍団党」やその他民族主義勢力の代表者が、「降伏を止めろ」と題する抗議集会を開催。その後、集会を撮影していたブクヴィのカメラマン記者オレクサンドル・クジェリニー氏が集会参加者から暴行を受けていた

15日、治安機関は、クジェリニー氏に暴行をした容疑をリヴィウ氏出身者2名に伝達している。両容疑者への未決囚予防措置は、17日にキーウ市ペチェルシキー地区裁判所が選択する予定。

写真:オレーナ・フジャコヴァ/ウクルインフォルム