ボルシチ、コサック、マイダン、戦争… 日本人がウクライナから連想するものは?=調査発表

日本では、まだまだウクライナはあまり知られていない。日本の人がウクライナと聞いて連想するのは、マイダン、ボルシチ、コサック、ソフィア大聖堂などである。

16日、キーウ(キエフ)市内で開催されたフォーラム「アジア戦略の実行 ウクライナ・日本間協力の役割」(新欧州センター主催)の際に、ウクライナ・インスティテュートのヴォロディーミル・シェイコー所長が調査結果を発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シェイコー氏は、今回の発表は、昨年日本でウクライナの文化外交を担う7分野の専門家に対してインタビューした調査の結果であると説明した。

シェイコー氏は、「ウクライナのことは日本であまり知られていない。そのため、回答者たちは、日本の人々はウクライナについて文化面での強い連想は特に抱いていないと考えている」と発言した。同氏は、文化・人文面で日本人の誰もがウクライナから連想するようなものはないとしつつ、より分野を広げると、福島原発事故の経験との共通性から、多くの人がチョルノービリ(チェルノブイリ)を連想すると指摘した。

その他同氏は、ウクライナと聞いて日本人が連想するものとして、ロシアとの戦争、クリミア、温かい人々、美しい自然、おいしいウクライナ料理、音楽、バレエとの回答があったことを示した。

同氏は、専門家たちには72のウクライナの文化関連のものが示されたが、認識度の高いものはほとんどなく、比較的認識されているものとして、ソフィア大聖堂、マイダン、ボルシチ、コサック、ドウジェンコ映画『大地』(1930年制作)が挙げられたと説明した。

同時にシェイコー氏は、現在、ウクライナと日本の間には、文化外交を発展させるための大きな可能性があると指摘し、「私たちの間には共通項が多い。それらを共同で発展していくべきだ。そしてそれは、対話の中で発展させるべきであり、ウクライナ文化の一方的なプロモーションの中で行われるべきではない。日本の回答者、聴衆、パートナーたちが私たちについて何を知りたがっているのか、何なら面白いと思うのか。常に彼らの声を聞くべきである」と強調した。