キーウ市中心部の新年ツリーが点灯

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19日、キーウ(キエフ)市ソフィア広場にて、新年ツリーの点灯セレモニーが行われた。

点灯は、例年通り12月19日の聖ミコライの日に合わせて開催された。市内各地の新年のお祝いシーズンの始まりを意味する。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ツリーの点灯のカウントダウンを読み上げたのは、キーウ市長のヴィタリー・クリチコ氏。

今年のセレモニーは、新型コロナウイルス感染防疫措置実施のために、パレードやコンサートは行われなかった。同時に、セレモニーには、多くの観客が集まっていた。

写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム

クリチコ市長は、聖ミコライの日と近く訪れる新年の祝日を祝うあいさつを行った。

またセレモニー中に、ぼやが発生した。国家非常事態庁は、イリュミネーションが木と接触して発火したのだと説明。ぼやは、近くの人物により速やかに鎮火されたとのこと。負傷者は出ていない。

なお、今年の新年ツリーは「昔話の森」と名付けられている。高さ31メートル。当初、頂点部分に昔話に登場するような帽子が乗せてあったが、しかし、ウクライナ正教会が、そのような帽子はキリスト教のクリスマスとは一切関係のないものだとする批判的コメントを発表。これを受け、帽子部分が取り除かれ、例年通りの星の飾りが据えられることになった。

設置当初のデザイン

なお、キーウ市では、人混みを緩和するために、8キロメートル、7地点からなる「新年ルート」が考案されている。ソフィア広場から、民族友好アーチ、空中遊歩道、ヴォロディーミル坂公園、アーティスト通り、アンドリー坂、コントラクトヴァ広場へと歩くルートとなっている。

新年ツリーは、ソフィア広場の他、民族友好アーチ付近、ポジール地区のコントラクトヴァ広場にも設置されている。他方で、例年と異なり、ステージは設置されず、フェスティバルやコンサートの開催やフードコートは開かれない。屋外設置の屋台では、お土産や温かい飲み物のみ提供される。他方で、「新年ルート」には、様々なアトラクションや写真撮影ポイント、滑り台やスケートリンクなどが用意されている。