クリミア・タタール指導者のジェミレフ氏77歳誕生日 大統領府が祝辞

11月13日、クリミア・タタール人の指導者として知られるムスタファ・ジェミレフ氏が77歳の誕生日を迎えた。ウクライナ大統領府は、ジェミレフ氏へのお祝いのメッセージを発表した。

大統領府がフェイスブック・アカウントに祝辞を掲載した

大統領府は、「ムスタファ・ジェミレフ氏の誕生日を心からお祝いする。あなたは、クリミア・タタール人の指導者だ。あなたにエネルギーと強固な健康があり続けることを祈願している! クリミアは、常にウクライナであり続けるし、クリミアは私たちの協力で必ず取り戻す」と伝えた。

ムスタファ・ジェミレフ氏は、クリミア・タタールとウクライナの政治・市民活動家であり、ソ連時代の反体制活動家であり、元政治囚。ソ連崩壊後、1991年から2013年にかけて、クリミア・タタール民族代表機関「メジュリス」の代表を務めた。

1943年11月13日アイ・セレズ村(クリミア)生まれ。幼少期に、ソ連スターリン政権によるクリミア・タタール全民族のクリミアからの追放を経験しており、カザフスタンへと両親とともに強制移住させられている。1960年代からクリミア・タタール民族運動に参加。ジェミレフ氏はソ連体制により7回の有罪判決を受け、1966〜67年、1969〜72年、1974〜75年、1975〜76年、1979〜82年、1983〜86年と計15年にわたりヤクートへと流刑されている。

1969年、ジェミレフ氏は、ソ連における人権保護グループの共同創設者となり、同グループを代表してクリミア・タタール民族の政治的権利回復とクリミアへの帰還をめぐり闘った。

1991年、ウクライナの独立後は、ジェミレフ氏はウクライナの政治活動家として積極的に活動している。現在は、ウクライナ最高会議(国会)にて欧州連帯党会派の議員。