ウクライナ国民の60%、ドンバス戦争は「ロシアが開始」と回答

世論調査

2020年8月に実施した世論調査の結果では、回答者の60.3%が、ドンバスの戦争はロシア連邦が始めたと考えていることがわかった。

民主イニシアティブ基金が8月14日から19日にかけて実施した世論調査の結果を発表した

発表には、「2020年8月時点では、60.3%の国民が、ドンバスの戦争を開始したのはロシアだと考えている。その他、21.3%の回答者は、ウクライナ政府とオリガルヒ(大富豪)が戦争を始めたと思っている。回答困難と答えたのは18.4%だった」と書かれている。

また同設問の回答は地域差が大きく、ロシアに戦争開始の責任があると回答したのは、西部で92%、中部で70%、南部で35%、東部で29%、他方で、ウクライナ政府とオリガルヒが戦争を始めたと回答したのは、西部で2%、中部で16%、南部で25%、東部で44%であった。また、回答困難を選んだのは、南部で最も多く39%であった。

また、過去の同じ設問への回答と比べると、2018年2月の調査時に、ロシアが戦争を開始と答えたのは51.8%、2019年2月時点では48.5%であり、今回(60.3%)より少なかったことがわかる。同時に、ウクライナ政府・オリガルヒが戦争を開始したと回答した者も、2018年2月は15%、2019年2月は16.6%%であり、今回の21.3%より少なかった。

回答困難を選んだのは、2018年は33.2%、2019年は34.9%、2020年は18.4%であった。

今回の世論調査「2019年の選挙とCOVID-19世界的拡散開始後のウクライナ人の報道期間への態度変化」は、市民団体「メディア探偵」と民主イニシアティブ基金が共同で、2020年8月14日から19日にかけてウクライナ全土(クリミアとドネツィク・ルハンシク両州一部地域除く)の有権者2022名に対して対面式で実施したものであり、理論的誤差は最大±2.2%だと発表された。