被占領下ドンバス地方の出来事を映画に 『忘れられた人々』9月公開へ

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ダリヤ・オニシチェンコ監督による、ウクライナ東部の被占領下ルハンシク州の人々を描いた映画『忘れられた人々』(Забуті)が、本年9月3日からウクライナ全国の映画館にて上映される。

制作会社アルトハウス・トラフィックがウェブサイト上で発表した

映画説明文には、「これは、自らが何者であるかを忘れなかった人々、私たちが忘れてはならない人々の愛の物語だ。戦争が、心に残る景色、知り合いの人々、当たり前の生活といった、あらゆるものを破壊する中で、残されるのは、こぶしを握り、自らを破壊させないようにすることだけである。その闘いが、教師のニーナと17歳のアンドリーを一つにした。彼らの間に燃え上がった情熱は、あちこちで起きているあらゆる狂乱に対する唯一の武器なのかもしれない。映画のストーリーは、現在の出来事を示しているだけでなく、愛ができることを示す試みでもある」と書かれている。

また同映画は、ウクライナとスイスの合作であり、ウクライナ文化省とスイス文化連邦局の支援を受けて制作されたと発表されている。

THE FORGOTTEN by Daria ONYSCHENKO. International trailer from directory films on Vimeo.

『忘れられた人々』予告編 英語字幕付き

なお、『忘れられた人々』は、ワルシャワ国際映画際に出品され、「1-2」プログラムにて、審査員特別賞を受賞しているとのこと。

ウクライナでは、8月22日にキーウ(キエフ)国際映画祭「モロジスチ」にて初上映される。

また、9月3日から、ウクライナ全国の映画館にて上映が始まる。上映に際して、視覚・聴覚に障害のある人の視聴を可能とするスマートフォンの特別なアプリも用意されているとのこと。