著名記者シェレメート氏殺害から4年 現場に追悼碑設置

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4年前の7月20日、著名な記者であるパウロ・シェレメート氏が殺害された。キーウ(キエフ)市内の殺害現場近くのB.フメリニツィキー通りとI.フランコ通りの交差点には、追悼碑が設置された。

20日、シェレメート氏追悼行事の際に追悼碑の除幕が行われた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シェレメート氏の友人であるヘンナジー・チジコウ氏は、「彼は今日私たちとともにいない。今日は、私たちが、独立したジャーナリズムのシンボルであったパウロの追悼碑の除幕を行う特別な日だ」と発言した。

シェレメート氏の同僚であったウクラインシカ・プラウダ通信のセウヒーリ・ムサイェヴァ編集長は、「4年間経っても、私たちは誰がそれを行なったのかを知らない。私にはそれが不快である。しかし、遅かれ早かれ、私たちは知ることになると確信している」と発言し、追悼碑設置に協力をした人たちへ謝意を伝えた。

写真:パウロ・バフムート/ウクルインフォルム

追悼碑は、高さ2メートルの手紙の形をしており、中心に筆記体で「パウロ・シェレメート」と書かれている。

殺害現場には、数十名の人々が集まっていた。友人や、シェレメート氏の元同僚であるムスタファ・ナイイェム元最高会議議員や、殺害容疑のかけられている人物の弁護士の姿も見られた。「誰がパウロを殺したのだ?」と書かれたTシャツを着ている人もいた。

2016年7月20日、キーウ市内にて、車両に設置された爆発物の爆破により、車内にいた記者パウロ・シェレメート氏が死亡した。

2019年12月12日、アルセン・アヴァコウ内務相は、シェレメート氏殺害事件の容疑者を拘束したと発表した。

捜査班は、医師・ボランティアのユリヤ・クジメンコ氏、空挺大隊看護師のヤナ・ドゥハリ氏、反テロ作戦退役兵のアンドリー・アントネンコ氏に容疑を伝達している。クジメンコ氏とアントネンコ氏は、現在、拘置所にて拘束されている。