ウクライナ正教会、復活祭典礼を実施するモスクワ聖庁を批判

ウクライナ正教会(統一派)のゾリャー広報担当は、ウクライナ正教会モスクワ聖庁(ロシア正教会傘下)のオヌーフリー府主教による防疫期間中でも復活祭の典礼を行うとの発言を批判した。

ゾリャー氏がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ゾリャー氏は、「家にいなければならないとの言葉一つない。大規模行事は禁止されていることについても一言もない。警察から受け取った、教会周りの人の集まりを作ってはならない、という明確な説明についても一言もない。私たちも、人々が復活祭を教会で祈ってほしいと思っている。しかしながら、今は彼らは家にいるべきなのだ!大修道院(編集注:ペチェルシク大修道院)の例が、その理由を示している。私は、受難週(編集注:聖枝祭から復活祭前日までの1週間)ウクライナのモスクワ聖庁の幹部が、最低でも彼らの総主教(ロシア正教会総主教)の発言を繰り返すべく、認識を変えることを期待している」と書き込んだ。

これに先立ち、モスクワ聖庁のオヌーフリー府主教は、防疫期間中、今年の復活祭の典礼を実施することを発表していた。

ウクライナ政権は、国民に対して、復活祭に教会の典礼には出かけず、家にいてテレビで典礼の様子を見るよう呼びかけている。