露5年拘束のクリミア・タタール人解放 2014年の親ウクライナ集会参加者

ロシアの収容所に5年間拘束されていたクリミア・タタール人フェラト・サイフライェフ氏が解放された。

31日、ウクライナ最高会議のリュドミラ・デニソヴァ人権問題担当全権がテレグラム・チャンネルにて伝えた

デニソヴァ全権は、「すばらしいニュースだ。フェラト・サイフライェフ氏が解放された!クリミア・タタール人である彼は、ロシアの収容所に5年間違法に拘束されていたのだ」と書き込んだ。

同時に、デニソヴァ氏は、サイフフイェフ氏は更に8年間権利と行動の自由が制限されることが命じられていると伝えた。デニソヴァ氏は、「なぜなら、ロシア連邦裁判所によるフェラト・サイフライェフ氏関連の判決により、行政監視が定められているからだ。彼は、移動の自由、居住地選択の自由が制限される」と指摘した。

加えて、被占領下クリミアの出域に関しても、いわゆるロシア連邦内務省関連機関に許可を取る必要があるかもしれないと指摘されている。

その上で、同全権は、新型コロナウイルス感染拡大の状況下、「ロシアと被占領下クリミアにて違法に拘束されているウクライナ国民をできるだけ早く解放するために」ロシア連邦に対する圧力を強化するよう国際社会に呼びかけた。

なお、フェラト・サイフライェフ氏は、2014年2月26日、クリミア占領が始まった時期、シンフェローポリ市にて親ウクライナ集会に参加していた人物。同氏はその後、「イスラム解放党」への所属、イスラム教関係図書を読んだことを断罪され、5年間の禁固刑判決を受けていた。

写真:デニーソヴァ全権(テレグラム)