クリミアのウクライナ人政治囚プロホジコ氏、ロシア領へ移送へ=弁護士

被占領下クリミアにて拘束されているウクライナ人政治囚オレフ・プリホジコ氏の逮捕期間が9月15日まで延長された上、クリミアからロシア領ロストフ・ナ・ドヌーへの移送が決定された。

30日、弁護士ナジム・シェフマムベトフ氏の発言を市民ネットワーク「クリミアの連帯」が伝えた

発表によれば、プリホジコ氏の案件の公判1日目がロストフ・ナ・ドヌーの南部軍管区裁判所にて開かれるとのこと。

同弁護士は、オレフ・プリホジコ氏にかけられている容疑はテロ実施準備、爆発物の取得・保管、爆発物製造だと喚起した。その上で、「近く、プロホジコ氏はクリミアからロストフ・ナ・ドヌーに移送される」と伝えた。

現在、プリホジコ氏は、これまで同様、シンフェローポリ市の第一拘置所に拘束されているとのこと。同弁護士は、「元気そうに見える。決定的なクレームや健康や拘束条件への指摘はない。薬は適宜出されている」とコメントした。

弁護士は、プリホジコ氏が人々のサポートの言葉につき感謝を述べていると伝えた。プリホジコ氏は、自身の無実と容疑の滑稽さを証明するつもりだという。

弁護士は、プリホジコ氏の「私がこれまではっきりと述べてきた、自身の政治的見解、クリミア占領への不同意とは無関係に、私には、一度たりとも誰かを爆破しようなどという考えを抱いたことはない。テロリズムと暴力は、悪である。私に対しての刑事捜査は、私の政治的見解への復讐なのだ」との言葉を伝えた。

これに先立ち、2019年10月9日、ロシア連邦保安庁(FSB)職員がプリホジコ氏を拘束。ウクライナ側は、本件を違法なウクライナ国民拘束案件としており、検察が刑事捜査を開始したと発表している。