露特殊機関、「クリミア・タタール大隊参加者」を拘束したと発表

ロシア連邦保安庁(FSB)は17日、被占領下クリミアにて、「ノマン・チェレビジハン記念違法武装大隊への参加」容疑により、チョロモルシキー地区住民を拘束したと発表した。

FSB発表をクリミアとロシアのマスメディアが伝えている。「真実のクリミア」プロジェクトが報じた

FSBは、この男性は2016年夏に大陸側ウクライナへ行き、同大隊に参加したとしており、同男性に関して、ロシア刑法典第208条2項(武装集団参加)の刑事捜査が開始されていると伝えた。

ロシアのタス通信は、FSBの発表として、「容疑者は現在拘束されている。判決により、逮捕の形の未決囚予防措置が選択された」と伝えている。

その他の独立した情報源による情報確認はできていない。この人物の姓名は発表されていない。

「真実のクリミア」は、過去に、2019年1月にクリミアのロシアがコントロールするレーニンシキー地区裁判所にて、24歳のクリミア住民フェフジ・サハンジ氏に対して、「ウクライナ領での違法武装集団参加の罪」で有罪判決が下されたことを喚起している。

なお、クリミア・タタール人による「ノマン・チェレビジハン記念大隊」のウクライナ治安機関内での設置の議論は、2016年から続くもの。内務省傘下の国家警護隊は、同機構内に「クリミア・タタール大隊」を設置するとの発言は、個々人の発言以上のものではなく、法により定められたものではないと指摘している。

市民団体「アスケル」代表のレヌール・イスリャモウ氏(テレビ局ATR所有者)は、チェレビジハン記念クリミア・タタール大隊に正式な軍部隊用番号を付与するよう求めている。